シャルルルルー

あまりにも魚が釣れないので

音楽の豆知識でもおひとつ

 

シャルルルルーってご存知てすか?

1800年代のフランスの音楽家

明治時代に帝国陸軍おかかえ軍楽家

日本に初めて西洋音階を持ち込んだ人になるかと思います

シャルル・ルルーですね区切りは

 

有名なのは「抜刀隊の歌」ですね

所謂「軍歌」です

カルメン組曲のなかの一節「アルカラの竜騎兵」を元に作られたと言われています

 

それまでの日本の音楽は3〜4個程度の音階で作られていたものが殆どでしょうから

当時の人にはさぞかし斬新だった事でしょう

七五調の歌詞が合うメロディなので

数え歌など様々な替歌が生まれました

 

なかでもノルマントン号事件の不条理と憤りを歌ったものが大流行したそうです

 

その流れから身近な不平不満を面白おかしく歌う「ラッパ節」が生まれました

 

ラジオもなく、レコードも普及していない時代

流行歌は人の口から口へと「伝承」されていきます

九州地方へ辿り着いた頃には「炭坑節」へと姿を変えていました

今では盆踊りの定番曲として明るく朗らかなイメージですが

当時はキツイ労働への不満や就労後の酒盛りでの猥歌だっことが調べればいくらでも採掘できます

当時の労働者は囚人がメインだったそうですが

その囚人よりも虐げられて働かされてた人々が与論島からの出稼ぎ労働者だったようです

そして歌は与論から沖縄本土へと渡ります

そうして生まれたのが「19の春」です

 

ヨーロッパで生まれた軍人とジプシーの悲恋の歌が

様々な差別や争いの歴史と共に

日本列島を縦断し女郎の悲恋を歌う哀歌として生まれ変わるのです

 

それ自体がもう壮大なオペラのようで

鳥肌が立つのです

大好きなエピソードなのです